茨木のり子「自分の感受性くらい」
2005年5月、花神社・刊、新装版(1977年・初版)。
先の4月27日の記事(←リンクしてある)、茨木のり子「倚りかからず」と同じく、ある人から譲られた詩集である。
表題作「自分の感受性くらい」は、全6連の最終連で、「自分の感受性くらい/自分で守れ/ばかものよ」と女性の先輩に叱られる。
それはそうだが、政治や勝負ごとに関わっていると、感受性の磨り減るのがわかっていながら、止まらないのだ。
医師の娘として生まれ、医師に嫁いだ、恵まれた(と僕は考える)女性詩人には、わからなかった事かも知れない。
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