詩誌「角」第36号
坂井市にお住まいの詩人、N・としこさんが、同人詩誌「角(つの)」第36号を送って下さった。
B5判、26ページ。
先達詩人の、O・純さん、S・章人さんの作品が見えないのは、淋しい。
H・信和さんの「四月のしっぽ」が、同人からの摂取、詩集出版の自信か、新しい1編である。
2年ぶり、Y・勝さんの映画論、「続・僕の懐かしシネマ館 14 フランソワ・トリュフォー 1 『アデルの恋の物語』」が、2段4ページにわたって、熱く語られている。
K・久璋さんの評論、「アブラハムの末裔と現代イスラム」が所謂イスラム原理主義に分け入って、また「ヒトゲノムの解読をめぐって」が科学者の敬虔を説いて、重要である。
N・としこさんの「ある時」全6連から、最終連のみを引く。
ある時
(前略)
いくつもの時間が過ぎて
ある時
芝生が根をはり
くぼみの中に いっそう濃いみどりを
みつけたりして
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