徳田秋声「花が咲く」
Google Play Booksより青空文庫・発でタブレットにダウンロードし、徳田秋声の短編小説「花が咲く」を読みおえる。
先の6月7日の記事(←リンクしてある)で紹介した、長編小説「仮装人物」に継ぐ。
不倫相手の女性に子供が生まれ、作家は自分の子かどうか疑うのだが、仲介者が入って手を切れそうになる。
妻が険悪になったと書いてあるが、不倫相手の女性に子供が出来れば、女性は心にも生活にも格段の負担を負う事になる。自然主義作家でありながら、その辺の事情も判らなかったのだろうか。
末尾では、2浪した息子の受験合格を喜んで、家族・近隣と花見に出掛けよう、という呑気さである。
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