上村占魚「石の犬」
沖積舎「上村占魚全句集」(1991年・刊)より、第7句集「石の犬」を読みおえる。
先の5月29日の記事(←リンクしてある)で紹介した、「橡の木」に継ぐ。
原著は、1975年、現デザイン・刊。
1970年~1973年の810句を収める。
僕は短歌の詠作(あるいは詩作も含めて)の、勉強のつもりで句集を読むのだけれども、これだけ多くの作を読んでゆく(引用のために付箋を貼る句を選びながら)と、疲れてくる時があった。
以下に5句を引く。
雪山に瀧の白光固まれり
空港に残る雪あり目に重し(スウェーデン)
目を閉ぢて聴け郭公の遠ければ
月の秋菊の秋子は嫁御寮
白梅や僧とはいへどいとけなき
(注:引用の1部に、旧漢字を新漢字に替えた所があります)。
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