詩の絵本「ひらめきと、ときめきと。」
1昨日の記事、「届いた2冊」の内の1冊、詩の絵本「ひらめきと、ときめきと。」を読みおえる。
絵本というには詩のウェイトが大きく、詩人・秋亜綺羅さんの15編の詩と、柏木美奈子さんのイラストの合作になる、詩画集(この言葉は「広辞苑」第6版にはないようだ)として読んだ。
秋亜綺羅さんの詩が、人生に否定的に思える。
例えば「三人の友だち」では、「それとおんなじで/人間くんには愛する場所がないのです」の連があり、「愛なんて」には、「愛なんて/愛するものと/愛されるものがあれば成立する/そんな程度のことは/機械に任せておこうよ」の連がある。
また「ひとは嘘をつけない」には、「ひとは嘘をつけない/だって真実なんて/辞書の中にしかないのだから」とも書く。
しかし「一+一は!」の、「ひらめきと、ときめきさえあれば/生きていけるさ」の連など、芸術家としての生を肯定しているようだ。
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