詩誌「角」第37号
坂井市にお住まいの詩人、N・としこさんが、同人詩誌「角」第37号を送って下さった。
巻頭、O・純さんの「おにぎり」は滋味のある作品だが、(『風鐸』第五号より転載)と付記されているのみで、執筆時期、発表時期がわからないのは惜しい。
K・悦子さんの「残思」、A・ひなさんの「夢みる雲ゆき」など、レトリックに過重を強いない作品に好感を持つ。
Y・勝さんの映画論(2段組み、5ページ)は、熱意余っての勢いが過ぎていないか。
K・久璋さんの「瓜生山レポート 33」は、青年時代の夢と、文献渉猟だけによる、思考実験例のようで、フィールドワークを重ねた方が良くはないか。
巻末にO・純先達詩人顕彰(日本現代詩人会による)の、特集が組まれ、4氏の文章を収めた。
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