江國香織「ぬるい眠り」
新潮文庫、2007年・刊。
今年5月3日の記事(←リンクしてある)、「ホテル カクタス」以来の、彼女の本である。
1989年~2003年発表の、9編の短編小説、「ラブ・ミー・テンダー」、「ぬるい眠り」、「放物線」、「災難の顛末」、「とろとろ」、「夜と妻と洗剤」、「清水夫妻」、「ケイトウの赤、やなぎの緑」、「奇妙な場所」を収める。
彼女の小説には、恋と性にこだわった作品も多い。僕には、よく判らない。
50歳、52歳、69歳の女性が年末に年1度だけ会って、食事し、買い溜めをするストーリーの「奇妙な場所」の、グロテスクなユーモアが親しく感じられる。
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