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2015年11月 7日 (土)

村野四郎「蒼白な紀行」

 筑摩書房「村野四郎全詩集」(1968年・刊)より、第10詩集「蒼白な紀行」を読みおえる。

 先の10月27日の記事(←リンクしてある)、「亡羊記・拾遺」に継ぐ。

 原著は、1963年、思潮社・刊。

 これまでのアクが薄くなった印象である。

 「城」の終末では、「遠い空間にかたむく/孤独の城/そこでは永劫に/悲劇の腐敗することがなかった」とうたって、戦争の悲劇がなまなましく残っている事を表わすようだ。

 「冬の河」最終連は「ときどき底ふかく/小さい魚の影たちが/すばやく流れをさかのぼる河」と書き終えて、若者たちに期待するかのようだ。

 この全詩集も、あと「『蒼白な紀行』以後」を残すのみである。

Photo

フリー素材サイト「Pixabay」より、林檎の1枚。

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