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2016年2月19日 (金)

相生垣瓜人「微茫集」

 角川書店「現代俳句大系」第10巻(1972年・刊)より、11番めの句集、相生垣瓜人「微茫集」を読みおえる。

 今月3日の記事(←リンクしてある)、佐藤鬼房「夜の崖」に継ぐ。

 原著は、1955年、近藤書店・刊。1941年までの「黄茅抄」91句、1948年よりの「白葦抄」343句を収める。

 相生垣瓜人(あいおいがき・かじん、1898年~1985年)は、「ホトトギス」より「馬酔木」に投句し同人となり、俳誌「海坂」を共宰した。

 当時、社会性俳句の盛んな時期、超然とした句境を示した。貧窮の句が戦後を思わせる。

 以下に5句を引く。

稲負ひて闇に追はれて来しふたり

つゆじもの消ぬべき文字のかそかなる

か程まで枯れ急がねばならぬにや

離りゆく遠く一団の冬として

枯菊を焚くなり淡き火を期して

Photo_2ダウンロード写真集「フォト満タン」より、冬景色の1枚。

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