「シュメール神話集成」(5)
ちくま学芸文庫「シュメール神話集成」より、5回めの紹介をする。
今月24日の記事(←リンクしてある)では、同(4)「イナンナの冥界下り」を紹介した。
今回は、「ギルガメシュとアッガ」、「ドゥムジとエンキムドゥ」を読みおえた。
「ギルガメシュとアッガ」では、ギルガメシュの都市「ウルク」がアッガ軍に攻められるが、ギルガメシュが城壁より顔を出しただけで、アッガ軍は圧倒されてしまう。
また「ドゥムジとエンキムドゥ」では、女神イナンナが、兄より牧羊神ドゥムジを夫にするよう勧められるが、農夫エンキムドゥが良い、と言い張る。ドゥムジが弁舌を揮って、イナンナの好意を得て夫になり、エンキムドゥも身を引く、という物語だ。
いずれも、おおらかな神話時代の物語である。リフレインなど、細かい筋があるので、一読を勧めたい。
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