「シュメール神話集成」(7)
ちくま学芸文庫「シュメール神話集成」(2015年・刊)より(7)、7回めの紹介をする。
同(6)「ウルの滅亡哀歌」の紹介は、先の4月18日付け記事(←リンクしてある)にアップした。
今回、僕が読みおえたのは、「イナンナ女神の歌」と、「ババ女神讃歌」の2編である。
イナンナは、太陽神・ウトゥの妹とされ、この編では戦の女神とされる。これまでに何度か神話に現れたが、神としての立場が今一つわからない。イナンナ女神讃歌であるが、夫・アマウシュムガルアンナ(=ドゥムジ)の讃歌の部分が多くてユーモラスである。
「ババ女神讃歌」のババは、地母神である。農業(牧畜を含む)の神として崇められるが、劇的な要素に欠けるようだ。
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