「シュメール神話集成」(6)
ちくま学芸文庫「シュメール神話集成」(2015年・刊)より、(6)「ウルの滅亡哀歌」を紹介する。
同(5)2編の紹介は、先の3月30日の記事(←リンクしてある)にアップした。
「ウルの滅亡哀歌」は、全11幕436行に及ぶ長編だが、不明部分はわずかな欠語があるのみである。ばらばらに発表された多くのテキストを集成し、次々と別の写本テキストが発表され、ほとんど完全に知られるようになった。
ウルを主とするシュメールの諸都市が暴風によって破壊され、多くの死者を出して滅ぶが、民の声がウルの神、ニンガル(女神)とナンナル(男神、ニンガルの夫)に、戻ってくるよう訴えて終る。
付された156の訳注を追って、読みおえられた。
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