村上春樹「雑文集」
先の5月13日の記事(←リンクしてある)、「届いた2冊」で紹介した内、村上春樹「雑文集」(2011年、新潮社・刊)を読みおえる。
小文69編を収めるけれど、69編の短編小説(掌編みたいなものを含め)を読むようなもので(435ページ)、かなりな苦労(忍耐と努力)をした。
定価は1400円+税だけど、僕はAmazonマーケットプレイスで1円(+送料257円)で買ったので、258円の値打ち(内容と保存状態)は、ある本だった。
エルサレム賞受賞挨拶「壁と卵」を読めただけでも、値打ちだ。
しかし昨年7月28日~9月8日に、ここで8回に分けて紹介した「村上さんのところ コンプリート版」に由って、彼の人格への尊敬は失われたので、彼の立派な文章も、そのまま受け取る事ができない。
現にそのあと出版された、自伝風らしい「職業としての小説家」を買っていない。
小説の新刊が出るなら、買うだろう。現在の日本の作家で、海外でも読まれるのはほぼ、村上春樹1人なのは淋しい。「競ってこそ花」という言葉もある。
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