「トラークル全集 Ⅷ 書簡」(1)
青土社「トラークル全集」(1987年・刊)の「Ⅷ 書簡」より、1回めの紹介をする。
同「Ⅶ 遺稿(戯曲ほか)」は、今年5月19日の記事(←リンクしてある)にアップした。
収められている全145通の書簡の内、年代順に初めより、32通を読みおえる。
1通めの、ギムナジウム時代の友人、カール・フォン・カルマー宛ての手紙で既に、「…残念ながら ぼくは又、クロロフォルムに逃げてしまった。…ぼくにはもう、破滅が間近に見えているのだから。」と書いている。
彼はギムナジウムを退学した後、薬局での3年間の薬剤師見習いを経て、ウィーンの大学で2年間学び、薬学のマギスターとなる。
幼い時からの親友、エルハルト・ブシュベックが、トラークルを励まし続けたようで、トラークルは数十通の書簡を送った。
「フリー素材タウン」より、蓮の1枚。
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