川村信治「幸福の擁護」
先日、県内にお住まいの詩人・川村信治さんより、詩集「幸福の擁護」を頂いた。
直近の詩集として、2015年2月2日の記事(←リンクしてある)で紹介した小詩集、「百年の旅」がある。
2016年4月、能登印刷出版部・刊。
127編を、1編見開き2ページで収める。
ほとんどすべての詩が、1連4行、4連を重ねる16行で1編であり、他はバリエーションである。西洋の詩に範を採っているだろう。
苦難はあっただろうけれど、順調な生を送って、老年に入ろうとする詩人の内外をおもに描いている。
甥を送り、母の看護と看取りがあり、姉を送るなど、身近な死があり、寄り添う夫婦像がある。
豊かな自然に恵まれた生活があり、後期に反原発の政治にも関わって行く。
各編には日付が付され、2002年3月31日より2015年12月に至るが、この詩集の上梓により、彼はこの詩型より脱するとしている。
詩「不完全なるもの」4連より、最後の連を引いて、謝意としたい。
美は不完全の上にあり物語は愚かさを語り
愛は互いの不完全さに触れあう
いとおしいこの生
かわむら様、コメントを下さり、ありがとうございます。
意余って、拙い紹介となりましたけれども。
投稿: 新サスケ | 2016年6月16日 (木) 18:35
ありがとうございます。
投稿: かわむら | 2016年6月16日 (木) 14:26