橘曙覧「松籟艸」
kindle本「橘曙覧全歌集」より、第1集「松籟艸」をタブレットで読みおえる。
全歌集の購入は、今年4月21日の記事(←リンクしてある)にアップした。補遺を含めて、6集を収める。
当時には珍しく、庶民生活を描いた作品が多い。江戸、京都へのぼる知人を送る歌が、羨ましそうである。
知遇を得て、銀山を描いた、大きな連作がある。
4首を手帳に写したので、以下に引く。
はふ児にてわかれまつりし身のうさは面だに母を知らぬなりけり
いなごまろうるさく出でてとぶ秋のひよりよろこび人豆を打つ
よればよりかへればかへり夕波のさわぎにつるる川千鳥かな
武蔵野のはてなく待たせわびさすな老いませる父いはけなき児に
フリー素材サイト「Pixabay」より、ダリアの1枚。
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