カテゴリ「評論・思想」の27件の記事 Feed

2013年11月 2日 (土)

届いた4冊

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Cimg7324_2 先日までに、僕の許に4冊が届いたので、紹介する。
 県内の作家・評論家のS・道明さんより、同人文学誌「青磁」第32号を頂いた。小説、評論を主とする、重厚な同人誌である。12編、176ページ。

 「コスモス短歌会」より、「第十一宇宙花」が届く。5年ごとに発行のアンソロジーである。「自選歌集」1659名、「物故会員作品抄」136名、各5首ずつの掲載である。他に「コスモス叢書一覧」「コスモスの賞一覧」等。

 鯖江市の詩人、T・晃弘さんより、同人詩誌「青魚(せいぎょ)」No.79、10冊が送られてきた。僕はソネット2編を載せてもらっており、もう1つのブログ「新サスケと短歌と詩」(このブログのリンク集にある)で追いおい発表したい。

 Amazonのマーケットプレイスに注文した、日本エッセイスト・クラブ編「’08年版ベスト・エッセイ集 美女という災難」が届いた。このシリーズの「’07年版」まで、25冊を取り上げて来たので、拙い感想を再開したい。

2013年8月 1日 (木)

句集、他

 1昨日(僕の休日)にS外科医院でリハビリを受けたあと、久しぶりに「BOOK OFF 米松店」へ寄り、4冊を買った。

 いずれも1冊105円である。

  • 高野日佐子・句集「ひとつ日傘に」2007年・ふらんす堂(箱・帯)
  • 入野ゆき江・句集「清流」2010年・ふらんす堂(箱・帯)
  • 室井佑月「熱帯植物園」2000年・新潮文庫
  • 内田樹「疲れすぎて眠れぬ夜のために」2009年・角川文庫

 少しだけ前の句集が、僕の創作の刺激になる。

 室井佑月は、僕にとって新しい作家の本も読まなければ、と思って。

 内田樹の評論を、そのまままともに受け取る訳ではない。


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2013年7月 1日 (月)

プルタルコス「饒舌について 他五篇」

Cimg7085 プルタルコス「饒舌について 他五篇」を読みおえる。

 岩波文庫、1985年・刊。

 著者は、「プルターク英雄伝」でも有名な、古代ローマの著述家である。

 大著「倫理論集(モラリア)」より、部分訳が幾つか岩波文庫より出ている。

 「饒舌について 他五篇」「愛をめぐる対話 他三篇」「食卓歓談集」を僕は読んでおり、「似て非なる友」「エジプト神イシスとオシリスの伝説について」を持っている。

 「饒舌について 他五篇」では、饒舌、知りたがり、弱気、借金などを戒めているが、語り口は固くなく、随想的である。後注が多いので、1つずつそれらを参照する、根気が要る。

 同じく岩波文庫で、キケロ、セネカの著述を幾つか読んでいる。

 約2000年前の思考を、文庫本で、家庭で読み得る事は、優れた事だ。

 

2013年3月29日 (金)

世阿弥「風姿花伝」

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 「新潮日本古典集成」の「世阿弥芸術論集」より、「風姿花伝」を読みおえる。

 新潮社、平成4年11刷。

 「新潮日本古典集成」の特色の1つは、頭注のみでなく、本文の1部の脇にルビのように現代語訳を付している事である。これで理解が深まるかどうか、わからない。

 世阿弥は父の観阿弥とともに、観世流の確立者であろう。この集には、世阿弥の伝書より、5種を収める。

 しかし還暦2歳の僕には、今更、修行の進め方を習っても、致し方ない感がある。

 「秘すれば花」と引用らしい言葉があっても、僕は自慢したがり屋だし、おしゃべりも好きで、とても秘していられない。「歌人1家の永田家にはプライバシーがない」という1言が好きなくらいである。

 学業を辞め、その頃に文学を中断した僕には、継続的な修行論は当てはまらない。納得する個所も幾つかあるけれども。

 この本の読書は、ここで一旦止め、別の機会に読みたい。

2012年4月 3日 (火)

ドナルド・キーン「日本の作家」

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 ドナルド・キーンの「日本の作家」を読みおえる。

 中公文庫、昭和53年・刊。

 彼は、東日本大震災のあと、日本国籍取得・日本永住を決意して実行している、日本文学等の研究者である。

 この本では、鷗外、子規・啄木、谷崎潤一郎、川端康成、太宰治、三島由紀夫(5編)、安倍公房、大江健三郎など、日本の作家を論じている。

 響いた事の1つに、太宰治の作品が、外国ではカミュ、カフカやドストエフスキーと比較されたりして、弱者の独白的小説と受け取られていない事である。

 もう1つは、三島由紀夫が若い晩年に右傾化したのではなく、少年時代からの思いの果てに、自決事件に至ったという考えである。

 彼の「鏡子の家」は、当時の日本では不評で、ドナルド・キーンもそう紹介しているが、僕は読んだとき傑作の1つだと感じた事を思い出す。

 

2012年3月 3日 (土)

荒川洋治「人気の本、実力の本」

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 現代詩作家・荒川洋治氏の文学評論集、「人気の本、実力の本」を読みおえる。

 昭和63年(1988年)、五柳書院・刊。

 「ピンクの赤字(『ボクのマンスリー・ショック』刊行メモ)」の中で、彼は「僕は詩は一流だが(?)文章書きとしては三流、四流で、…」と書いている。

 彼の謙遜だろうが、意識するのか、中にはお笑いめかして書かれた部分もある。

 それが2006年には、文学評論で以って、「小林秀雄賞」を受賞している。資質もあるのだろうが、研鑚の力は怖ろしい。

 また「雨中の選抜 地図の言葉」では、詩集「娼婦論」「水駅」で、地図を唯一のデータとして、詩を創る経緯が細かく述べられて、感服する。

 また詩論の他でも、言葉についての感性は鋭く、詩作での自信も肯える。

2011年9月11日 (日)

板坂元「人生後半のための知的生きがい入門」

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 板坂元「人生後半のための知的生きがい入門」を読みおえる。

 PHP文庫、1995年・刊。

 今年5月23日付けの、購入の記事 がある。

 読みおえて、今の僕にはあまり参考にならなかった。

 経歴、趣味、お洒落の自慢話を聞いているようだった。

 僕はもともと、人生論を読む事を、好まなかった。その時の悩みを解いてくれる本に、出会わなかった。

 詩や小説を読む事が、まだ頼りになった。

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