永田和宏「近代秀歌」
永田和宏「近代秀歌」(岩波新書、2014年10刷)を読みおえる。
ある方より借りた本である。
対になる、同・著、同・新書の「現代秀歌」は、その人を含む2人に貸し、戻って来た。今年1月2日の記事(←リンクしてある)で紹介した。
この本も、明治以来、戦後の前衛短歌以前まで、100首とそれに付随して幾首かずつを取り上げ、10章に分けて解説している。
僕の知っている歌が多かったが、あるいは微細に入り、あるいは状況を示して、その歌の佳さを、明快に懇切に説いている。
会津八一を苦手とし、吉野秀雄を取り上げなかった所、僕と同感である。
近代短歌、恐るべし、である。
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