トマス・モア「ユートピア」(岩波文庫、1970年、第20刷)を読みおえる。
1516年に、このように先進的な思想が展開された事に、とても驚く。文芸復興(ルネッサンス)と宗教改革(ルターによる)の時代とは言え。
ただ第2巻第7章で、奴隷の存在を認めている点には、同意できない。
また同巻第8章「戦争について」で、やむをえぬ戦争を認めている事は、反戦・平和主義の戦後教育を受けた者としては、肯定しがたい。
同巻第9章の「ユートピアの諸宗教について」にも、無信仰の僕には、違和感がある。
今日の夕方、帰宅すると、「コスモス」10月号が届いていた。
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