江國香織「こうばしい日々」(新潮文庫、平成7年・刊)を読みおえる。
この本には、「こうばしい日々」「綿菓子」の二つの中篇小説が収められている。
児童文学出身の彼女らしく、「こうばしい日々」はアメリカ在住の日本人男子・大介(通称ダイ、11歳)、「綿菓子」は中学生(?)みのりの、それぞれ幼い恋の物語である。
男子の恋は、好奇心みたいなもので単純だが、女子の恋は、純情から生涯のことまで、複雑だと思う。
主人公の周囲の人たちも、魅力的に描かれている。
なお両篇とも、ハッピーエンドかそれに近い形で終わっているが、それにこだわる必要はなかったのではないか。人生には、ハッピーに終わらない事も多いのだから。
藍色様、コメントを下さり、ありがとうございます。
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投稿: 新サスケ | 2010年9月14日 (火) 19:41
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投稿: 藍色 | 2010年9月14日 (火) 14:10