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2009年1月13日 (火)

北杜夫「少年」

002  北杜夫の中篇小説「少年」を読みおえる。

 中公文庫、昭和50年・刊、115ページ。

 この小説は、彼のごく初期(東北大学医学部学生の頃)の作品である。発表は後の昭和43年「婦人公論」にて(全体の9割)、完本は昭和45年、中央公論社・刊の単行本にて。

 都会(当時の東京市)に生まれ、自然につよい関心を抱く少年であったようだ。

 自然の多い土地(山麓の農村)に生まれ育って、都会を知り社会に出た僕は、そんなに自然に憧憬を持たない。

 作品の1節「自然について、人間について、これから生れたての蚊よりもウブに、あたらしく学ばねばならぬぼくなのではないか。」に、偽りは無いとしても。

 彼の「どくとるマンボウ航海記」を、高校生の僕はひとり大声で笑いながら読んだ記憶がある。

 また父・斎藤茂吉を歌集に沿って描いた4部作(岩波現代文庫)を持っているので、読む日が楽しみだ。

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