「新訂 一茶俳句集」を読みおえる。
岩波文庫、丸山一彦・校注、2002年・20刷。
一茶の約2万句より、校注者が2千句を選び、脚注を付した1冊である。
朝日「日本古典全書」の「一茶集」も以前に読んだし、一茶の何が僕を誘うのだろう。
「あの月をとつてくれろと泣(なく)子哉」や「痩蛙まけるな一茶是に有(あり)」の、弱小者への共感に惹かれるのではない。
晩年に俳壇でそれなりに認められたところを除けば、幼少より死まで、悲惨な私生活を送ったところに惹かれているような気がする。
なにも自分と重ねるのではないが、苦しみ続けた一生だと思う。
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