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2009年9月 9日 (水)

レイモンド・カーヴァー「CARVER'S DOZEN」

001  レイモンド・カーヴァーの短編小説集「CARVER'S DOZEN」を読みおえる。

 中公文庫、村上春樹・編・訳、1997年・刊。

 この本には、10編の短編小説、エッセイが1編、詩が1編、それにおまけの断片が1つ、収められている。

 村上春樹は、小説を書く契機を与えられたということで、レイモンド・カーヴァーを尊敬し、個人訳全集も出している。

 彫心鏤骨の訳文だけれども、硬い。最近は、ゆるみかげんだから、ジョン・アーヴィング「熊を放つ」頃の文体が、僕のお気に入りである。

 これら短編小説は、題材が暗い。村上春樹が「トラジック・コメディ」と書くように、雰囲気は明るいのだが、題材がたとえば、アルコール中毒療養所の話、一人息子が事故死した夫婦の話、など。

 フィクションらしい「ささやかだけれど、役にたつこと」に、リアリティを感じる。

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