« 「鮎川信夫全集Ⅵ 時評Ⅱ」 | メイン | 万両 »

2010年1月 8日 (金)

有馬敲・詩集「白い闇」

002  有馬敲・詩集「白い闇」を読みおえる。

 白地社、1981年・刊。

 箱、帯、箱と本体にパラカバ。(箱のパラカバは除去)。

 この詩集は、129編のソネット(4行、4行、3行、3行、の4連の詩)の連作で、各作の初めに題はなく、ナンバーのみが打たれている。

 作中の主人公(作者と少し違うかも知れない)は、職場で疎外感に悩み、退社後は酒場で倒れこむまで呑んで、憂さを晴らそうとする。

 連作の後のほうでは、ドロップアウトしてしまったのか、故郷を訪ねる詩などが出てくる。

 最近では文学者でも、無頼派、破滅型は認められないようだ。社会において自己を抑制するほうが人間らしい、という発言もある。勤勉・健康型の文学者の初めは、僕の知るかぎりでは、大江健三郎である。

トラックバック

このページのトラックバックURL:
http://app.mitelog.jp/t/trackback/238785/22858713

有馬敲・詩集「白い闇」を参照しているブログ:

コメント

コメントを投稿

コメントは記事の投稿者が承認するまで表示されません。

ブログランキング

  • 応援のクリックを、よろしくお願いします。
  • ブログ村も、よろしくお願いします。

最近のトラックバック

ブログパーツ

  • ツイートをフォローしてください。
  • 3カウンター
  • アクセス解析

更新ブログ

Powered by Six Apart
Member since 04/2007

日本ブログ村

  • 日本ブログ村のリストです。

人気ブログランキング

  • 応援の投票を、お願いします。

アンケート