「鮎川信夫全集Ⅵ 時評Ⅱ」を読みおえる。
思潮社、1989年・刊。
箱、帯、月報、箱と本体にパラカバ。
この本には、「時代を読む」「最後のコラム」「私の同時代」3冊ぶんを収める。
この全集では、「時評 Ⅰ Ⅱ」となっているけれど、本人としては、日本で数少ないコラムニストのつもりだったろう。
鮎川信夫はある時期から詩作を止めたから、週刊誌等でのコラム連載は、自分の思いの発表の場として、量的には大きかっただろうが、質的にはどうだったろうか。
コラムそのものが、発表当時の大衆の嗜好に受けても、たいていは後世に残らないものだから。
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