福井市に在住の女性詩人KMさんが、同人詩誌「木立ち」第105号を貸してくださった。
2009年12月、木立ちの会・発行、同人9名。
N悦子さんの「防人、入れ子の夢」は、防人のいた時代と現在のダブルイメージで、遠い地へ行く夫をうたう。
I秀子さんの「地底湖」は、「凍付く寸前の薄幸」の心情を、ゆたかな比喩で描いて、優れている。
K明日夫さんの「冬の便箋」は、形式上の冒険が、どれほど効果を上げているか、疑問である。
毎号、山岳エッセイを寄せているM迪夫さんの「クレバスにおちる」は、彼が劔岳のクレバスに落ちたことにまつわる話と、自力脱出の様を描いて迫力があり、珍しい題材だ。
コメント