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2010年3月23日 (火)

小鍛治徳夫「なんなはん」

001  県内に在住の詩人、小鍛治徳夫さんより、詩集「なんなはん」を頂く。

 2010年、宮本印刷・制作、第2版。

 初版は、1993年に「らせん舎」より出て、県内を初め詩壇におおいに好評だった。

 僕も彼から、初版を当時に貰って感動したものだが、今は本を入れた段ボール箱の山の底にあると記憶しており、取り出すことが出来ない。

 「なんなはん」は全篇、方言による詩であり、「なんなはん」とは仏様を指す。

 彼が少年時代に母親を亡くした嘆きを、方言にくるんで表現した詩篇は哀切である。

 以下に「なんなはん 二」より、終末6行を引く。

死にやまいのかあちゃんやらいぬやらねこやらは

ぼおらになあもゆわんと

どんなきもちでえぼおらのそばをはなれていったんやろとおもうたら

ごんがわいたっちゅんでもねえものごいっちゅんでもねえ

ぼおはあもうどもこもならんと田のはたいいずかって

はじめてないたんにゃあぞ

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コメント

バイオレンス兄弟さん、コメントをありがとうございます。
詩集「なんなはん」がたくさん売れますよう、願っています。

この本知ってるよ。福井医科大のまえのつぶれたAコープの跡地に出来た地場野菜の販売所「れんげの里」で売っていたアレだね

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