「世界名詩集」第4巻より、オーデン「見よ、旅人よ!」を読みおえる。
平凡社、昭和43年・刊。
平凡社のこの「世界名詩集」シリーズは、全26巻。
これらの本は、判型が大きい(A5判とB5判のあいだ、何判と呼ぶのだろう)のに、1段組みで字、下部の余白が大きく、読んでいると贅沢な気分になれる。
僕の高校生時代、わずかな小遣いでこのシリーズを数冊買って、楽しみながら読んだものだ。
この本には、他にエリオット「荒地」とスペンダー「詩集」が収められているが、オーデン「見よ、旅人よ!」が最も親しみやすい。
幾つかの危機とわずかな希望が描かれる。
しかし世界と僕の左翼性が薄れると、詩集の輝きも薄れる。
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