近藤篤「荒島岳」
福井市に在住の歌人、近藤篤さんの歌集「荒島岳」1冊が今、「コスモス短歌会福井支部」会員のあいだで、回覧されている。
息子さんが編集され、発表された作品の、約半分を収める。
近藤篤さんは、1910年生れ、東京大学法学部卒、福井の近藤覚商店に入り婿し、事業を継ぐ。
60歳の時に奥様を亡くされ、短歌に近づき、1970年より2004年まで「コスモス短歌会」に在籍し活躍した。
彼は齢を重ねても毎日のジョギングを続け、「日本野鳥の会」会員でもあったから、季節ごとの自然詠、とくに野鳥の歌に秀でていた。
掉尾の1首を引く。
尾の尖の割れて光れり時長く栗の秀枝にゐる川原鶸
彼は昨年、子どもさんたち、お孫さんたちから、白寿の祝いを受けたと記される。
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