村上春樹のメモワール「走ることについて語るときに僕の語ること」を読みおえる。
文春文庫、2010年6月・刊、帯。
この本の購入を、今年6月27日付けの記事で、紹介している。
題名がややこしいが、彼の敬愛する作家、レイモンド・カーヴァーの短篇集のタイトルを、少し変えたものという。
彼が専業作家となってより走り始め、フルマラソン、トライアスロンに繰り返し参加し、100キロ・マラソンにも参加した走りの様子(心理的・身体的)が述べられる。
長距離走を続けるなかで、彼の生き方、作家を続ける方法、を身に付けたと述べている所が、貴重である。
また風景描写などが美しく、詩的である。
コメント