詩誌「水脈」42号
福井県吉田郡に在住の詩人、T健隆さんが、同人詩誌「水脈(すいみゃく)」42号を送って下さった。
同人詩誌「群青」の発行所、「群青の会」(僕方)宛てである。
この42号は、「福井詩人会議・水脈20周年記念号」である。
扉を含めて14名の詩の他、20周年記念の集いの報告、14名による特集「詩と出会った頃」、I信夫さんの連載評論「すずこ記」⑧⑨、Nえりさんの短編小説「窓際の流木」など、多彩である。
詩では、A杏子さんが年老いた義父を描いた「秋陽」の第3連が、とくに心に残った。
秋陽
(前略)
近ごろはなにをしても機嫌がいい
――ありがとう
と言ってもらえるから
なにをしても私は嬉しい
ついついなにができるだろうかと
さがしてしまう
(後略)
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