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2010年11月 5日 (金)

松藤夏山「夏山句集」

 角川書店「増補 現代俳句大系」の第2巻より、8番めの句集、松藤夏山(まつふじ・かざん、本名・一衛)の「夏山句集」を読みおえる。

 原著は、昭和12年、龍星閣・刊。

 高浜虚子がその序文で述べているように、虚子・編の2つの俳句歳時記が編纂されたとき、取材・編集に心血を注いだとされる。

 このように文学の部門で、舞台裏で活躍し、表では小さく光ったのみの文学者(とくにアマチュア性の強い、俳歌詩において)が多くいる筈だ。

 著者32歳~45歳(没年)の13年間の、588句を収めた遺句集である。

 以下に5句を引く。

春の山登りつめたる鳥居かな

壷焼や海見て憩ふ茶屋床几

湖の水軟らかや行々子

大蟇に話しかけつゝ掃きにけり

干草に針金熊手抛りあり

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