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2010年12月 9日 (木)

あずま菜ずな「枇杷の実ひとつ」

001  先の12月4日、「詩の研究会」でKMさんより(あずまさんより、頼まれたと)譲られた、あずま菜ずな詩集「枇杷の実ひとつ」を読みおえる。

 2010年11月、能登印刷出版部・刊。

 カバー、帯、「新・北陸現代詩人シリーズ」の1冊。

 山梨県に生まれ、結婚して福井県に住む彼女は、新しい土地と家族の問題、それに癌手術の身心の苦しみを、キリスト教の信仰と詩作によって乗り越えて来たといえる。

 彼女はケイタイやパソコンと無縁に生きてきて、近所への用の外出や遠回りの時、詩の発想を得る事があると、「あとがき」にある。

 <著書>の欄をみると、彼女の第3詩集にあたるようだ。

 巻頭の「結い目」より、初連を引く。

    結い目

道草も

途中下車もゆるされない

未熟なと

いちずにそう思いつめていた

      (後略)

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