あずま菜ずな「枇杷の実ひとつ」
先の12月4日、「詩の研究会」でKMさんより(あずまさんより、頼まれたと)譲られた、あずま菜ずな詩集「枇杷の実ひとつ」を読みおえる。
2010年11月、能登印刷出版部・刊。
カバー、帯、「新・北陸現代詩人シリーズ」の1冊。
山梨県に生まれ、結婚して福井県に住む彼女は、新しい土地と家族の問題、それに癌手術の身心の苦しみを、キリスト教の信仰と詩作によって乗り越えて来たといえる。
彼女はケイタイやパソコンと無縁に生きてきて、近所への用の外出や遠回りの時、詩の発想を得る事があると、「あとがき」にある。
<著書>の欄をみると、彼女の第3詩集にあたるようだ。
巻頭の「結い目」より、初連を引く。
結い目
道草も
途中下車もゆるされない
未熟なと
いちずにそう思いつめていた
(後略)
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