吉田拓郎「BANKARA」
角川文庫、1983年初版。
この本はほぼ、吉田拓郎の歌詞集と言ってよいのだろう。歌にならなかったものも、稀にあるかも知れない。
この60余編の詞のうち、僕が曲として知っているものは、「結婚しようよ」と「人生を語らず」の2編のみである。
この本には、「旅の宿」が入っていない。角川文庫でも彼の本は他に2冊出ているから、そちらに入っているのだろう。
これら歌詞のうち、「乱行」とそのあと「カンパリソーダとフライドポテト」、「流星」などが好きである。彼が人生を語り出したように思える。
「乱行」のなかの1節を引く。
季節の流れに 揺れるな
時に追われて 変わるぞ
大人には 子供にわからぬ世界
風の街には オレ一人
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