山際淳司「エンドレス・サマー」
角川文庫、1984年・初版。
山際淳司(1948~1995)は、ノンフィクションを主とする作家で、スポーツ・ノンフィクションを得意とした。
この「エンドレス・サマー」にも、スポーツ選手の25編のストーリーを収める。
対象は、プロ野球選手、力士、ラガー、ボクサー、マラソン選手など、多彩である。
リベンジを狙う青年も登場するが、スポーツに詳しくない僕には、活躍する様子は知れなかった。
栞を挟んだのは、「0-1のスコア」の1編である。
昭和49年、巨人にドラフト外として入団した西本聖(にしもと・たかし)が、2軍から這い上がり、怪物と呼ばれた江川卓とエースの座を争うまでになるストーリーだ。
著者の、46歳での早逝(癌による)が惜しまれる。
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