3月20日に、書店「KaBoS ワッセ店」で買った3冊のうちの1冊、「歌壇」(本阿弥書店)2011-4月号を読みおえる。
ただし特集は2つともほとんど読まず、短歌作品をおもに読んだ。
歌誌の毎号、新し味のあるテーマで特集を組むのは、編集部としてもご苦労様である。
しかし、相反するテーマを何回も特集して自滅した、「短歌朝日」の例もある。
今号でもっとも惹かれたのは、米口實氏の「葬送以後」20首である。詠みぶりになめらかさと、品がある。
以下に2首のみ引用する。
ケージより出せども鳴きて動かざるさびしき猫は足元に寄る
途切れがちな夢のあとにも満ち足りて目覚める朝は来るのだらうか
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