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2011年4月27日 (水)

詩誌「果実」64号

Cimg4930  同人詩誌「果実」64号が送られて来た。

 平成23年4月、果実の会・刊。

 県内の教師(及びそのOB)を同人とする詩誌である。

 6名の12編の詩、他に4編の散文が載る。

 詩では、T篤朗さんの3編、「電信柱―残った響き―」「歩道橋の下で」「線路1 ―踏み切りで―」が興深い。中原中也を思わせる、喪失感だろうか。

 しかも彼は、評論(と呼ぶべきだろう)の「写生の短歌」において、正岡子規の短歌1首、「瓶にさす藤の花房短ければ畳の上に届かざりけり」についてB5判4ページをもって、巨細にわたって論ずる(少し授業っぽいけれど)力があるのだ。

 以下に「歩道橋の下で」(全5連)のうち、初めの連のみ引く。

     歩道橋の下で

          T篤朗

通りすがりの歩道橋の下

いつも見る親子

それがここしばらく見ないのだ

わたしは気になる

毎日そばを通るとき

車のスピードを落とす

今日もやはりいなかった

      (後略)

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