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2011年8月29日 (月)

山本博道「光塔の下で」

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 詩誌「群青」の同人仲間であるAUさんより借りた、山本博道(やまもと・ひろみち)・詩集「光塔(マナーラ)の下で」を読みおえる。

 もうひとりの同人、こぐま星座さんより、勧められた。

 詩集は、アジアの場所(ベナレス、シギリア、台北、ダッカ、バンコク)を巡る行分け詩編と、認知症気味の母親を描く散文詩が混じる。

 アジアを巡って何をしようというのか、老耄の母親をどうしようというのか、つまりなぜ詩に書こうとしたのか、僕にはわからない。

 言葉で説明されなくとも、エモーションとして伝わるものがない。

 最初の詩「ベナレス」より、一部を引用する。

        ベナレス

             山本博道

       (前略)

雨、雨、雨がぼくの頭にぼくの顔に

そしてぼくの肩に全身に

辺り一面薄暗いまま

ガンジス川にも雨、雨雨、雨

やがて小舟は向きを変え

いくつものガートをこんどは左手にする

右手奥の岸向こうは相変わらずの雨に煙り

      (後略)

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コメント

AU様、コメントを下さり、ありがとうございます。
お借りした詩集にケチをつけて、
どうも済みませんです。

 この詩集は、思潮社を通じて、山本さんからいただきました。後付に年齢等が書かれていなかったので、どんな方はわかりませんでしたが、読んでいるうちに、サスケさんやこぐま星座さんと同じ世代だろうと想像しました。私も、インドへの旅行はかつて経験があり、ここに描かれていた情景は理解できました。詩集の中ほどに、お母さんのことを書いた詩がまとめてあり、外側の詩との二重構成になっていました。これは、相互に影響があるように考えられたのだと思いました。
 サスケさんはこう言っていますが、こぐま星座さんは「よかった」と言っていましたから、山本さん安心してください。
 県内や近県の詩人以外の方から詩集が送られてきた記念の第一冊目でした。
           AU

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