詩誌「天彦」4号
敦賀市に在住の詩人・O純さんが、詩誌「天彦(あまびこ)」4号を送って下さった。
「美浜 詩の会」(K久璋さん・代表)、2011年8月・刊。
詩は7名9編、エッセイが7名7編、他に「連詩の試み」2編が載る。
以下に、O純さんの詩、「いのち」全文を引く。ご本人の了解は得てある。
いのち
O純
互いにゆずり合って最後の一つが
残っている
菓子皿のなかの一つであるいずれは誰かの
口に入るのだが
ゆずり合われた最後の一つは
恥ずかしかった
淋しかった
ゆずり合われたわけではないが
生き残っている
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