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2011年10月10日 (月)

山口草堂「帰去来」

Cimg5366 角川書店「増補 現代俳句大系」(全15巻)より、第4巻(昭和56年・刊、左の写真はその箱)の初めの句集、山口草堂「帰去来」を読みおえる。

 戦時下とはいえ、取り上げられる俳人が、水原秋桜子らの「人間探求派」の流れ、高浜虚子の「ホトトギス」の流れの人物が殆どを占めるのは、後世の作為を感じる。

 この「帰去来」にも秋桜子の序文がある。

 原著は、昭和15年、交蘭社・刊。

 419句を収める。秀句が多く、優れた句集だろう。

 三省堂の「現代俳句大事典」(2005年・刊)によると、この「帰去来」よりも、戦後の「漂泊の歌」「四季蕭嘯」などの句集が高く評価されているようだ。

 以下に5句を引く。

棹とめてのぼる小鮎を見てゐたり

炭ついでもの書くことにいそしめり

鶺鴒のひかり飛ぶものついばめる

白菊のおのおのひかり寄り咲ける

出勤の靴に凍草きらきらす

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