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2011年12月23日 (金)

牧野よしえ「白菜漬け」

Cimg5550 福井県に在住の詩人、牧野よしえさんの第1詩集、「白菜漬け」を読みおえる。

 新・北陸現代詩人シリーズ、2011年10月、能登印刷出版部・刊。

 今月20日に(記事あり)、AUさんより借りた詩集6冊のうちの、1冊である。

 彼女は、僕より4歳年上である。

 人生(とくに嫁してより)の哀歓を経て、今は穏やかな心境にあるようだ。

 またカバー裏見返しの経歴を読むと、童話創作も成すようだ。

 以下に、好ましく思ったフレーズを引く。

 「雪桜」より。

満開の雪桜を見た

和紙のようなやわらかい灯りにつつまれ

牡丹桜が浮かびあがっている

細い枝の先々までも

こんもりと咲き誇って

 「お見舞い」より。

顔には一〇〇年間

生きて来た年輪がきざまれている

 ~手鏡がほしいの

と 私の顔をみつめる

長年の美容師としての習性だろうか

女としての業 それとも執着だろうか

 「東風の吹く頃に」より。

いま

父のように 受けとめる術を覚え

母のように やり過ごす知恵もついた

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コメント

決めたか、許可したか…。

詩集のタイトルが「白菜漬け」って。(笑)
食べ物としてはおいしいけど、詩集のタイトルとしてどうなのってカンジ・・・。中身がいいだけになおさら痛いねぇ。まさかタイトルまで大御所Kさんが決めたわけではないでしょうねぇ。

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