牧野よしえ「白菜漬け」
福井県に在住の詩人、牧野よしえさんの第1詩集、「白菜漬け」を読みおえる。
新・北陸現代詩人シリーズ、2011年10月、能登印刷出版部・刊。
今月20日に(記事あり)、AUさんより借りた詩集6冊のうちの、1冊である。
彼女は、僕より4歳年上である。
人生(とくに嫁してより)の哀歓を経て、今は穏やかな心境にあるようだ。
またカバー裏見返しの経歴を読むと、童話創作も成すようだ。
以下に、好ましく思ったフレーズを引く。
「雪桜」より。
満開の雪桜を見た
和紙のようなやわらかい灯りにつつまれ
牡丹桜が浮かびあがっている
細い枝の先々までも
こんもりと咲き誇って
「お見舞い」より。
顔には一〇〇年間
生きて来た年輪がきざまれている
~手鏡がほしいの
と 私の顔をみつめる
長年の美容師としての習性だろうか
女としての業 それとも執着だろうか
「東風の吹く頃に」より。
いま
父のように 受けとめる術を覚え
母のように やり過ごす知恵もついた
決めたか、許可したか…。
投稿: 新サスケ | 2011年12月26日 (月) 19:37
詩集のタイトルが「白菜漬け」って。(笑)
食べ物としてはおいしいけど、詩集のタイトルとしてどうなのってカンジ・・・。中身がいいだけになおさら痛いねぇ。まさかタイトルまで大御所Kさんが決めたわけではないでしょうねぇ。
投稿: 夏目ソーセージ | 2011年12月26日 (月) 14:15