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2011年12月27日 (火)

桂川幾郎「わたし は わたし か ?」

Cimg5563 12月20日に、AUさんに借りた詩集6冊のうち、3番めの、桂川幾郎さんの第3詩集、「わたし は わたし か ?」を読みおえる。

 巻頭の「鏡の部屋」に、

  「ここはどこ?」

  「わたしはだあれ?」


  
「出口はどっち?」

   「隙間はどこ?」

 とあるように、自己喪失が大きなテーマである。

 老化、「ことばが とおくに」と空虚感を示す。

 ひとりの若者へ、父へ、挽歌を送りながら、巻末の「レッド・アイのある夏」では、家族との絆の中に、自己の居場所を見つけている。

 

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コメント

下呂のイクローさん、コメントを下さり、ありがとうございます。
実存主義全盛の時期に、少年期を過ごしましたので、「人間の自由意思」を信じたいと思います。
もっともその後、構造主義、ポストモダンとかいう思想が出てきて…(読んでませんが)。

「わたしはわたしか」を書いた本人です。昔、話をする時にいつも「僕は・・・」と口にするのを「あなたは、ボクってよく口にするわね」と女性に指摘されたことがあります。そんなこともあって、「自己」とは何かが気になっていました。そもそも人間に「自由な意思」など存在するのだろうかなどと最近は考えています。

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