「歌壇」1月号
総合歌誌「歌壇」(本阿弥書店)2012-1月号を読みおえる。
新春巻頭作品では、大口玲子さんの「大風呂敷」16首が沁みる。「Skype」等新しい言葉、仙台を離れた妻をかばいいるらしい夫など切実な事柄を、真面目に詠んでいる。
新春対談の、「介護を詠む、震災を詠む」を完読する。
歌人の小島ゆかりさんと、俳人の正木ゆう子さんは親しいらしく、「牧水賞の歌人」シリーズの小島ゆかりさんの本でも、対談していたと記憶する。
僕は両親の介護をほとんどしなかった(弟であり)し、東日本大震災にも異見があるけれども、プロの二人が語る事は了解できる。
特集の「短歌特有のことばの魅力」は良くない。「短歌特有の言葉」を、僕も使う事があるけれども、語調や音数合わせのためである。短歌界の発展のためには、むしろ避けたい事である。
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