詩人リルケ(1875~1926、オーストリア生れ)の、「若き詩人への手紙 若き女性への手紙」を読みおえる。
新潮文庫、昭和53年・35刷。
この本には紙カバーがあるが、汚れがあるので、写真では除いた。
僕はこの書簡集を、何回か読んでいる。
「若き詩人への手紙」は、現在の僕には、あまり参考にならない。孤独に自己の内面を見つめて詩作する、という心境に遠いようだ。
「若き女性への手紙」は、興味深い。女性が幸運と不幸に繰り返し遭遇しながら、ついに幸福な境遇を得たらしい所で終わっている。
また晩年の、「ドゥイノの悲歌」「オルフォイスによせるソネット」の、2大連作が完成した様も知られる。
コメント