北沢十一「奇妙な仕事を終えた夕暮れに」
3月6日の、「群青の会」会合(記事あり)のおり、AUさんより借りた詩集、北沢十一(きたざわ・じゅういち)さんの「奇妙な仕事を終えた夕暮れに」を読みおえる。
2004年、創風社出版・刊。
僕はAUさんより借りた詩集に、あまり好意的な感想を持たない。
彼女へ詩集を贈った人たちに、嫉妬しているのかも知れない。
この詩集では、暗喩などレトリックの豊かな作品が多い。
修辞にこだわって、詩の付加価値を高くしても、僕には何にもならない。
それでも修辞には力を感じるので、1節を引く。
自由時間
北沢十一(ベランダで)
雨の時代は要という言葉を膝におく
ひんやりとしたきみのズボンは
岸辺のない川を泳ぎ続けている
ダムに沈んだ小学校の
渡り廊下が貨物船のデッキのように見える
やがて月がのぼれば腰という言葉が痛みだす
AUさん、コメントを下さり、ありがとうございます。
悪評は僕の(さまざまな)嫉妬です。
すみません。
投稿: 新サスケ | 2012年3月28日 (水) 19:48
サスケさんは私が持っている詩集を貸してほしいと言うわりに、文句が多いです。この詩集のいいところを見てほしいな。
投稿: AU | 2012年3月28日 (水) 08:51