藤原定「吸景」
沖積舎「藤原定全詩集」(1992年・刊、限定500部)より、第4詩集「吸景」を読みおえる。
原著は、1974年、八坂書房・刊。
「序詩 老いたる太陽」「海」「影」「石」「山」の5編の長編詩を収める。
僕がソネット詩など短い詩(短歌を含め)ばかり書いているせいか、長編詩には怖れを抱く。
長編詩といえば、ホイットマン「草の葉」(岩波文庫)と、ロートレアモン「マルドロールの歌」(思潮社「ロートレアモン全集」より)を、読み始めた事があるが、早々に退却した。
ただし全詩集など、分厚い詩集を読了した事はある。
この詩集作品の執筆頃には、大学教授を辞していたのか、好む渓流釣りを思わせる「山」や、故郷の海と感応しあいもする「海」など、自由な発想である。
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