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2012年3月10日 (土)

北沢十一「奇妙な仕事を終えた夕暮れに」

Cimg5740 3月6日の、「群青の会」会合(記事あり)のおり、AUさんより借りた詩集、北沢十一(きたざわ・じゅういち)さんの「奇妙な仕事を終えた夕暮れに」を読みおえる。

 2004年、創風社出版・刊。

 僕はAUさんより借りた詩集に、あまり好意的な感想を持たない。

 彼女へ詩集を贈った人たちに、嫉妬しているのかも知れない。

 この詩集では、暗喩などレトリックの豊かな作品が多い。

 修辞にこだわって、詩の付加価値を高くしても、僕には何にもならない。

 それでも修辞には力を感じるので、1節を引く。

  自由時間
     北沢十一

    (ベランダで)

雨の時代は要という言葉を膝におく

 ひんやりとしたきみのズボンは

 岸辺のない川を泳ぎ続けている

 ダムに沈んだ小学校の

 渡り廊下が貨物船のデッキのように見える

 やがて月がのぼれば腰という言葉が痛みだす

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コメント

AUさん、コメントを下さり、ありがとうございます。
悪評は僕の(さまざまな)嫉妬です。
すみません。

サスケさんは私が持っている詩集を貸してほしいと言うわりに、文句が多いです。この詩集のいいところを見てほしいな。 

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