吉本隆明氏、死去
敗戦後の巨人、詩人・思想家の吉本隆明氏が今日(3月16日)未明に亡くなった。87歳。
学生時代から少し読んでいた。
勁草書房の「全著作集」第1期を全巻読みおえたが、彼の路線ではいけないと感じ始めて、彼の著作をすべて某図書館に寄贈し、その後の著作は読まなかった。
彼には「思想家でなく、詩人として生き残ってほしい」と僕は思った。
僕の願望にほぼ沿うように、彼の本が多くの人に熱狂的に受け入れられる事は無くなったが、思潮社の「吉本隆明全詩集」(定価2万5千円、僕は古書を購入した)は多く買われたようだ。
「言語にとって美とは何か」、「ハイ・イメージ論」(未読、蔵書あり)などの原理論は、生き残るかも知れない。
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